2023年、映画館で観た映画の3本目は「シャイロックの子供たち」でした。僕は池井戸作品が大好きで、って言っても原作全部読んでますとか、ドラマ全部見てますってわけではない、でもにわかファンって言われるのはイヤ、っていうややこじらせた感のあるファンなのですが、劇場での鑑賞は「七つの会議」以来、ということになります。

おなじみの設定

今作の舞台は、池井戸作品ではおなじみ、東京第一銀行。ご存知、半沢直樹の舞台となった東京中央銀行は、この東京第一銀行と産業中央銀行が合併してできた銀行です。ちなみに今作では産業中央銀行もチラッと登場します。

フィクションとはいえ

いわゆる業界モノのドラマって、その業界の人が見たら一斉にツッコミたくなるような、いわゆる現実とは違う描かれ方がされたりします。社労士目線で言うと、労働法的に間違っていることがいかにもそれっぽい感じで描かれたりすることもあります。我々専門家でも解釈が分かれるようなことは別として、例えば銀行強盗が車で逃げるときにシートベルトをするという描写があるように、あるいはタバコを吸うシーンが少なくなったように、今作にあるようなパワハラのシーンはNGみたいなことにはならないのかな、と思ったりもしました。