2020年9月から、厚生年金の保険料が上がる予定です。ただし、すべての被保険者が対象というわけではありません。具体的に解説させていただきますので、ご覧くださいませ。

対象はお給料が635,000円以上の方

2020年9月より、お給料が635,000円以上の方は、厚生年金の保険料が月額2,745円上がり、事業主も同額負担が増えることになります。これはどういうことかというと、厚生年金や健康保険、いわゆる社会保険の保険料はお給料の額を「標準月額等級表」に当てはめ、その等級ごとに定められた額(これを「標準報酬」という)に応じて保険料が決まるという仕組みになっており、現時点ではその等級の上限は31等級、標準報酬は62万円なんですが、2020年9月以降、この上限を32等級、標準報酬を65万円に引き上げようという話になっているのです。で、31等級と32等級の境目が635,000円ということで、お給料が635,000円以上の方がその対象になる、というわけです。ま、現時点ではあくまでも予定の話ではありますが、おそらくそうなることでしょう。9月といえば算定基礎届の内容を受けて社会保険料が変わるタイミングではありますが、今回の措置の対象になる方には早めにその旨、お伝えいただくのがよろしいかと思います。