山田洋次監督、倍賞千恵子、木村拓哉主演の映画「TOKYOタクシー」を観て来ました。今年も映画はちょいちょい観に行っているけど、感想とかをブログに残しておこうと思えた映画は久しぶりです。
安定の山田洋次監督作品
この作品の予告編を初めて観た時、山田洋次監督作品だという事に気が付いていませんでした。このことを知ったのは、プロモーションが本格的になってきてからのこと。そしてそれまであまり観るつもりはなかったけれど、山田洋次監督作品なら何がなんでも観なければならない、と思ったのです。なぜなら、これまで「男はつらいよ」シリーズをはじめとする多くの山田洋次監督作品を観てきて、どれも本当に素晴らしい作品だと思っているから。そして今作も本当に素晴らしかった。文句なしに今年観た映画ナンバー1です。山田洋次監督作品の常連さんが脇を固めておられて、ファンとしてそこもとても楽しめました。
時間の使い方や人生の向き合い方
印象に残ったセリフやシーンがたくさんあり、時間の使い方や人生の向き合い方について考えさせられる映画でもありました。倍賞千恵子、木村拓哉が演じるふたりの主人公の、時間の使い方や人生の向き合い方を目の当たりにし、あと自分自身が50代になったことも相まって、否が応でもそのことを考えてしまいました。そして、自分の時間や人生に丁寧に、誠実に向き合うことが大切だと改めて気付かされました。限られた時間、あるいは残された時間の中で何ができるのか、何を残せるのか。言い古された言葉だけど、親子が一緒に過ごせる時間は短い。親としての自分が子どもたちに何をしてあげるだろうか、何を教えられるだろうか、何を残せるだろうか、これらのことについて真剣に考え、行動することの大切さを改めて思い出すことができました。これは何も親子だけに限った話ではありません。仕事やプライベートの場面で出会う人たちに対しても同じこと。まさに今作のように一期一会の出会いが、人生の中で大きな意味を持つ出来事になることもある。僕自身の人生を振り返ってもそんな一期一会の出会いがいくつかあったし、そして僕も誰かにとっての、そんな存在でありたいと思います。

