先日、京都市役所前あたりでたまたま少し空き時間ができ、ZESTのふたば書房に立ち寄ってみたら、雑誌IN/SECTSの特設コーナーができていました。どうやら最新号である13号が発売され、それにちなんで設けられたようです。雑誌IN/SECTS、以前はチラホラ見かけていたけど、そう言えば最近、見かけることなかったなぁ、ってことで、すっかりその存在は頭の端っこに追いやられてしまっていました。不思議なことに、っていうかまさにこの時もそうだったんだけど、この雑誌と巡り会うのは買って帰るにはタイミングの悪いときばかり。しかも更に悪いことに、改めて買いに訪れたその時には、跡形もなく書店から姿を消しているのです。なので、ごめんなさい、ぶっちゃけ今まで手に取ることはあっても、買ったことはないのです。けど今回は、何が何でも手に入れてやると気合いを入れ、帰宅後、オンラインショップにアクセス。最新号はもちろん、欲しかったけど買い損ねた号のバックナンバーも、すべてカートに投入した、というわけです。
とあるきっかけになったページ
どうせなら、古い号から読み進めようってことで、今回オーダーした中でいちばん古い号である、2011年に発行された第4号から読み進めることにしました。実はこれ、僕が最初に手に取った、IN/SECTSを知るきっかけになった号。でもカートに入れるときはそのことに気付かず、実際に手に取ってパラパラとページをめくって気付いたんですけどね。いろんな人々、有名人や市井の人々の働き方や職業観みたいなものを特集した号。その中でも、印象に残っているのが、今の仕事に満足しているかどうかとか、その仕事を始めたきっかけ何か、みたいなアンケートを綴ったページ。特に印象深かったのが、有名無名ごちゃ混ぜの、実に様々な方々の回答の間を埋めるように姿を見せる労働基準法。第4条や第26条など、社会保険労務士を目指す受験生にとってお馴染みの条文のオンパレード。もちろん、当時の僕にとっても然り。堅苦しい法律条文も、こんなふうに見せたら身近に感じることができるんだな、と目からウロコがポロポロ落ちました。それは、難しい法律の話をわかりやすく、親しみやすく話せる、そんな社会保険労務士になろう、そんな将来の自分の方向性みたいなものが定まった瞬間でもありました。発刊されてから10年の時を経て、まさか自分が社会保険労務士になってから、再びこの雑誌を手に取り、このページを読む日が来るなんて実に感慨深いです。当時の気持ちも鮮明にフラッシュバックされ、初心に返ることができました。それはさておき、昔の雑誌を新鮮な気持ちで読むって良いですね。10年ひと昔、まさに雑誌でタイムトリップする感覚。
さらに掘り下げてみたら
勢い余って、雑誌IN/SECTSのことを色々と掘り下げて調べてみました。編集はLLCインセクツ。大阪、谷町六丁目にある会社さんだそうです。でも、元々は堺筋本町の順慶ビルでスタートされたそうです。奇しくも僕はちょうど10年前、堺筋本町に引っ越して、しかも順慶ビルのある南船場の近くで暮らし始めたので、勝手に親近感が沸々。まぁ、厳密に言うとそのタイミングでは完全にすれ違った後、なわけなんですけどね。で、更に発売元を調べてみたら、株式会社青幻舎さん、住所は、京都市中京区三条通烏丸東入ルって、え?マジ?と鳥肌ゾゾゾ。僕の事務所と目と鼻の先っていうか、ふたつ隣のビルに入っておられる会社さんでした。10年前に僕が住んでた近くで始まった会社さんの編集した雑誌が、後に社会保険労務士として独立し、僕が構えた事務所の近くにある会社さんがその発売元だった。単なる偶然、それ以上でもそれ以下でもない出来事だけど、なかなか不思議な出来事じゃないですか?当事者以外には、どうでも良い、ほとんど共感できない話、かも知れませんが、個人的にはとても不思議でテンション爆上がりな出来事だったので、忘れないようにここに記しておきます。