サンダーバードで雪の中を駆け抜け、出張で人生初の金沢へ。京都を出発したとき、雪は止んで薄陽もさしていましたが、滋賀を北上するにつれ、車窓から見える景色は、雪で真っ白。吹雪いて何も見えなかったり、一面に積もった雪がまぶしくて景色がよく見えなかったり。滋賀って実は雪国だったんですね。
金沢と京都は似ている
金沢に着いたら、雪は普通に積もっていたけれど、雪はチラチラ舞っている程度でした。駅の雰囲気は実に都会的で、名古屋駅を少し小さくしたような感じ。人の数も名古屋ほどではなく、スタバの空席も苦労せず見付けることができました。目的地まではタクシーで移動。ケンミンショーのおかげで京都から来ましたって言った途端、変な空気になりましたが、運転手さんから金沢のことをいろいろ教えていただくことができました。金沢も京都と同じで大学が多く、学生が多い。金沢も京都と同じで茶の文化だから、和菓子屋が多い。金沢も京都と同じで着物が有名。ふとタクシー車内の広告ディスプレイに流れてきた地元の和菓子屋さんの電話番号の市外局番が076で、京都075と隣り合わせ。どうやら金沢と京都は何かと共通点が多いようです。
最低賃金について考えさせられた
金沢駅直結の商業施設「Rinto」に立ち寄ったとき、張り出されていた求人の案内をたまたま見かけたのですが、とある有名アパレル店が石川県の令和4年度の最低賃金891円を上回る時給1,200円で募集されていました。真の狙いは分かりませんが、戦略的にこの時給にされていることは間違いないでしょう。興味本位で同じお店が京都では時給いくらで募集しているか調べてみたところ、なんと時給1,000円。ちなみに京都府の令和4年度の最低賃金は968円です。人手不足を理由にこの設定をされているのだとしたら、と思い、今度は人口を調べてみたら、金沢市は約45万人、京都市は約140万人。令和5年3月現在、最低賃金が1,000円を超えているのは、東京都、神奈川県、大阪府のみ。北陸新幹線で東京とつながったことも影響しているのでしょうか。そんなことを言い出したら、京都はだいぶ前から東海道新幹線で神奈川とも東京ともつながっています。さらなる興味本位でスターバックスの時給を調べたら、金沢より京都の方が高かったです。県境のにある事業所さまには、高い方の最低賃金に合わせた方が求人するにあたっては有利ですよ、という話をしたりするんですが、この現実を目の当たりして、ひょっとしたら、都道府県別に定められた最低賃金とにらめっこして給与額を決める時代は、もう終わっているのかも知れないなぁと感じずにはいられませんでした。