雑誌「POPEYE」の京都特集の記事で知って通い始めて足掛け3年、やっと六角の栖園の琥珀流しをすべてコンプリートすることができました。ご存知ない方のために少し解説すると、琥珀流しとは、通称「腰抜けの寒天」と呼ばれる柔らかい寒天を月替りの蜜でいただくスイーツ。季節ごとに、その味と見た目で楽しませてくれるのです。昨年の5月以降は、敢えて月替りの内容は調べず、毎月楽しみに通っておりました。

4月はさくら

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4月の月替りの蜜は、さくら。通常は暦が変わるタイミングで供されるとのことですが、さくらに関しては開花のタイミングに合わせておられるそうです。それにしても、どうですか、この見た目の美しさ。お店近く、六角堂の桜に負けずとも劣りませんね。個人的、琥珀流し美しさランキング、堂々のナンバーワンです。言わずもがな、味も最高。敢えて表現するなら、さわやか桜餅。甘さと塩っけのバランスが実に良い塩梅。桜なのに良い塩梅。なんなら塩桜。

個人的、第3位

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ではここで、琥珀流しの個人的ベスト3を発表しようと思います。まずは第3位、7月のミント。梅雨の残りのジメジメ感と夏の暑さを、爽やかミントがクールダウン。付け合わせのソーダのシュワシュワ感も相まって、クセになる美味しさでした。

個人的、第2位

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続いて第2位、10月の栗。ぱっと見の第一印象は、栗って合うのかなぁ、だったんですが、予想に反してめちゃくちゃ美味しい。栗のホクホク感と寒天のツルリ感のバランスが、かつてない新感覚。小豆の存在感がプラスされ、これって本来、ぜんざいとしてあたたかく供されるものだよなぁと思いつつも、冷たくて美味しい、お餅ではなく寒天も美味しい、琥珀流しって奥が深いなぁと感心させられた一品でした。

個人的、第1位

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そして第1位は、ズバリ、6月の梅。なんたってこのルックス。梅雨の時期特有のジメジメとした空気感にひと時の清涼感を与えてくれますね。訪れたこの日はまさにそんないかにも梅雨なお天気だったんですが、逆にそんな天候だったからこそ、十二分に堪能できたんじゃないか、とも思います。

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通されたお座敷の席から、シトシト雨の降る中庭を眺めることができ、実に風流でございました。

年間通してのラインナップ

年間通してのラインナップをご紹介すると、1月は白味噌、2月はチョコレート、3月は甘酒、4月は桜、5月は抹茶、6月は梅、7月はミント、8月は冷やし飴、9月は葡萄、10月は栗、11月は柿、12月は黒豆、となっております。写真は、僕のインスタのにアップしていますので、よろしければご覧くださいませ。

そんな琥珀流しに新展開

現在改装工事中の本店に喫茶スペースがオープン予定、ということで、こちらで六角店とは別のラインナップで琥珀流しが展開されるそうです。いったいどんなお味で展開されるのか、今からとても楽しみです。